阪神タイガース3−6中日ドラゴンズ

プレイボールからゆっくりナイターを観るなんて久しぶり。
・・なんて感慨に浸ってる間にT.ウッズに特大先制弾を浴び、
川上憲伸を相手に後手後手に回る苦しい試合展開となってしまった。

先発の上園啓史は3回6失点KO。
守備の乱れも重なり、早々とマウンドを降りることとなってしまった。
福留孝介にやられた3点目までで踏みとどめられればよかったが・・
あの狭殺プレーのミスが痛かった。
記録は送球を走者に当ててしまった坂克彦のエラーだが、
投ゴロを処理した上園が、
もっと走者を三塁側に追い込んでから投げなかったせいで、
タッチプレーが際どいタイミングになってしまった。
あのへんの走塁も福留のファインプレー。
「投手は9人目の野手」という教訓を持ち出すまでもなく、
あのワンプレーは反省すべき材料となった。

さて、6点の大量ビハインドを追う展開になったが、
何度もドラゴンズのエースを苦しめた打線は期待感を抱かせるものだった。
若手打者たちが文字通り「打線」となっての攻撃は、
今後につながるものだったと確信を得るものだった。

ヒザの負傷を公表して最初の試合だった四番金本知憲も、
川上との真っ向勝負でスタジアムを盛り上げた。
また、守備でもライナー性の当たりに猛然とダッシュし捕球を試み、
まるでどこもケガなどしていないような動きを見せていた。

金本のライナー前進キャッチは東京ドームの試合でも見かけたが、
そのうち後ろに逸らしそうな予感が激しく・・すんません、水差しました。

・・・・・・
また、上園の後を受けたリリーフ陣もドラゴンズ打線にダメ押しを許さず無失点。
お世辞にも「ピシャリと」という表現は似合わなかったが、
「JFK」の力も借りずに、どうにかこうにかバトンをつないでいった。

打線の反撃を信じて、投手陣は耐えた。
エースが相手でも、打線は懸命に食い下がり得点を挙げた。
敗戦にもかかわらず、「投打がかみ合ってきた」と感じさせた不思議な敗戦。
これが巻き返しへの手応えというやつかもしれない。