牝馬として64年ぶりに日本ダービーを勝ち、
凱旋門賞への挑戦が決まったウオッカ
すんなり渡仏の準備を進めると思いきや、
今度は何と宝塚記念に殴り込みである。
一体どこまで破天荒なローテを組むつもりだろうか!?

もはや前例のない存在。
それだけに、強調材料と不安材料が見えてこないのだ。
この時期での古馬との対戦、
「裸同然」の51kgで走れる斤量設定、
淀みのないハイペースへの対応・・
ありとあらゆる要素が介在し、仮定論すら組み立てることができないのだ。

古くは96年ヒシナタリー、
最近の3歳日本ダービー馬では03年ネオユニヴァースの健闘があった。
そんな過去の歴史が、
ウオッカの互角以上の勝負を後押ししているのは確か。

気になるのは、
日本ダービー時には疑心暗鬼な目を向けられていたにもかかわらず、
歴史的快挙を境に「もう一丁」を期待する声が圧倒的に増していること。
競馬は常に逆の目が出るものであることは忘れずにいたい。