競馬ダイジェスト3月17日

■ベッラレイア怒りの豪脚!シンガリ一気であざみ賞を制す
除外続きの鬱憤を晴らすにはまだ足りないかもしれない。
それでも、その末脚が除外を悔やむのに相応しいものであることはまざまざと見せ付けた。
中京の500万下特別あざみ賞に出走したベッラレイアが、
4角シンガリから大外をブン回して差し切り勝ち。
改めてその決め脚が非凡なものであることを証明した。

それにしてもえげつない勝ち方だった・・
秋山真一郎はまるで愛馬の能力を誇示するかのように、
悠然と最後方からレースを進め4角でもロスを承知で大外を回した。
メインの芝1200m戦がタニノローゼの逃げ切りで決まったように、
まだ外有利な馬場というわけでもない。
まして、レースの上がり3Fが11.9−11.9−11.4秒と、
ラスト1Fでラップが上がっているのにもかかわらず2馬身近く突き抜けたのだから、
額面通り評価したくなる末脚だった。

桜花賞の出走は絶望的だが、
阪神の新しいマイル戦が脚質的には不向きであることを考えれば、
むしろ出なくて正解かも。
目指すはオークスでの打倒ウオッカ。中京で高らかに狼煙が上がった。

■9月29日生まれのロックドゥカンブが人気に応えて新馬勝ち!
南半球産のロックドゥカンブが鮮やかにデビュー戦を飾った。
好スタートから2番手を確保し、余裕を持って抜け出す大人びたレースぶり。
単勝1.9倍の圧倒的人気に応えた。
手綱を取った安藤勝己は「まだ全然芯が入ってない」と未完成な現状を強調。
「醸造」されるのはまだまだ先ということになりそう。
これからも追い掛け甲斐のある好素材ですね。

■荒削りでもヴィクトリー!皐月賞で打倒フサイチホウオー目指す−若葉S
重賞2着、それもフサイチホウオーとクビ差の勝負を演じた力はダテではなかった。
ヴィクトリーが皐月賞TR若葉Sで今季初戦を迎え勝利。
本番へ向け上々のステップを刻んだ。

内容は荒削りそのもの。
発馬直後のホームストレッチから行きたがる素振りを見せ2番手まで押し上げると、
4角手前で前を行くゴールドキリシマに代わって先頭に立ち、
残り200mの時点でセフティーリード。
ラスト1Fで12.7秒とラップが落ちたところでサンライズマックスの強襲に遭ったが、
何とかしのぎ切った。
レースの上がり3Fが36.0秒と、タイトな流れを生みながらの勝利。
今は気性の幼さゆえ、やむなく厳しいラップを踏んでいるが、
コントロールしながらこういう戦法が取れるようになれば、
タップダンスシチーのような戦い方ができるのでは。
4角手前でつぶされたゴールドキリシマはシンガリまで後退してしまったし、
早めに動いたナタラージャは逆に脚を使いきってしまい坂で力尽きた。

持久力勝負に自信のないクラシック候補たちには脅威の存在となりそうだ。


■ショウナンタレント巧みなレースぶりでフラワーC優勝!
早くもウオッカで決まりの空気漂う桜花賞に殴り込みをかけるのは、
アグネスタキオン産駒のショウナンタレント
マイペースの逃げで主導権を握ると、そのまま後続を突き放した。
今の中山はいつも通り?先行勢が有利なので、
馬場の恩恵にもあやかりながらの重賞勝ちだったのは確か。
とはいえ、「逃げ」という大きな武器を携えているのは頼もしい。