道中は中団馬群をロスなく追走。
３角を過ぎたところでジワリと外へ持ち出す際の手応えが他とは違っていた。
早めに先頭に立ったシルクネクサスをあっさりと交わし去ると、あとはワンサイド。
1:56.9のレコードタイムで、05年毎日杯以来の勝ち星を挙げた。
藤岡佑の好騎乗もさることながら、
京都記念を叩かれ馬自身もしっかり調子を上げてきていた。
中京コースはこれで重賞を３回走って１勝２着２回。
「バラ一族」の出身ながら、器用に脚を使えるのが小回り適性につながっている。
このあたりは姉ローズバドには求められないスペックだ。

幸さんが３週連続重賞で馬券に絡むとは。
積極策でシルクネクサスが２着に粘り込んだ。
この馬は平坦のほうがよさそう。
△フォルテベリーニは中途半端に先行せず、思い切った待機策。
それでも進出するのには少し手間取ったが、最後まで脚を伸ばして３着に突っ込んだ。
本来の競馬ができた○ワンモアチャッターもこれくらいは走れて当然。
鞍上のＡ．スボリッチは直線で前が狭くなったのを嘆いていたようだが。

無印にしていたからこそ言えるが、トウショウパワーズは危険な人気馬だった。
高速馬場の激流にうまく対応できるかがポイントだったが、
４角で勝ちに動いたところでもう脚色は衰えていた。
せめて前走、1800〜2000ｍを使われていれば勝手も違っただろうが。
それでも２着とは0.4秒差ならむしろ及第点では。

展開の向いたサンバレンティンは開幕週とはいえもう少し頑張ってほしかった。
それにしてもこの馬のハンデ57kgは絶対に重い。56kgが妥当。
２角から競ってハナを取った◎コンゴウリキシオーはああするしかなかったか。
息を入れられる場面もなく、早々と後続に来られてしまい失速。
【投資：2000円　回収：0円】


◇中山10Ｒ　ブラッドストーンＳ
１着･･ダブルアップ―――――55柴田善臣
２着･･モエレアドミラル―――55武幸四郎
３着･･ウォーターオーレ―――54小林淳一
･･････
４着○ヒカルバローロ――――54武豊
５着△ナトゥーア――――――56吉田豊
６着△スターオブニルス―――55松岡正海
７着☆ワキノカイザー――――57柴原央明
10着▲コマノルカン―――――56五十嵐雄祐
14着◎ヒカリアイ――――――52津村明秀

レースを見ていないので何とも言いがたいが･･
テンの３Ｆ34.4秒はこのクラスでは遅いほう。
それでも勝ち馬以外の上位組は中団以後から差してきた。
展開面では説明するのは難しい。

とりあえずダブルアップは注文通り逃げられたのが勝因。
揉まれると辛いモエレアドミラルは後方からの競馬になったのが却ってよかったか。
昇級戦となったウォーターオーレも発馬難を克服し力をつけている。

印を打った面々は総じて不振に終わったが、
中でも◎ヒカリアイは後方のまま何もできずじまいだった。
【投資：2000円　回収：0円】


◇阪神12Ｒ　４歳上1000万下
１着◎プロセッション――――57向山牧
２着○トーセンマエストロ――57上野翔
３着☆グレイトアロー――――57小牧太
･･････
４着▲ビッグアラミス――――57南井大志
６着△エイシンイーデン―――57高野容輔
７着△アレクシオス―――――57安藤勝己

また最終レースがいい感じで的中。
都合よく２月10日からカウントすると５戦４勝となった。

２頭が馬群を引っ張り、緩みないペースを作り出したが、
これがジックリ脚をタメていた◎プロセッションにとっておあつらえ向きの流れに。
直線で外に持ち出されると豪快な伸び脚を見せ完勝。
まだまだキャリアが浅いだけに、これからの成長に期待がかかる。

２着は○トーセンマエストロ。ちょっとゲートが悪かった模様。
それでもしっかり連対は確保するあたりがこの馬の魅力である。
今回も待機策を取った☆グレイトアローが３着。
差のないところまでは差してくるのだが、突き抜けるまでには至らないのが現状。

▲ビッグアラミスは鞍上曰く坂がもうひとつだとか。
それでも悪くない内容だった。
激しいハナ争いを演じた△エイシンイーデンはさすがに直線で捕まったが、
それでも大きくは負けてない。スンナリ行ければ、の望みは保った。
△アレクシオスは評判先行。
馬柱だけを見ればこんなに人気する馬ではないはず。
【投資：2200円　回収：12460円＝馬連◎○940円×800＋馬単◎○2470円×200】