さっきシャワーを浴びながら、ボーっと考えてたこと。
「今の5歳世代って、なかなか強いよなあ」。
評判倒れ?に終わっているブラックタイドや、
大物だ大物だと言われながら大成しなかったハイアーゲームなんかもいたが、
全体を見渡すとなかなか粒揃い。
3歳で頂点に君臨したキングカメハメハはターフを去って久しいが、
ディープインパクトを沈めたハーツクライ、
この秋一気に復興を遂げた皐月賞馬ダイワメジャー、
メルボルンCで日の丸を掲げた菊花賞馬デルタブルースが元気一杯。
シンガポールで悲願のGIを勝ったコスモバルク、
香港で弾丸シュートを決めたハットトリックを含め、
海外GI馬を4頭輩出という数字は他と比べて抜きん出ているのでは。
・・ちゃんと調べてないかわからないけど(笑

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この世代の中でも常に話題の中心となっていたのがコスモバルクだった。
ホッカイドウ競馬の代表としてJRAのエリートに挑戦するという構図がファンのハートをつかみ、
ディープインパクトの一代前の、国民的人気を誇った。
クラシックは善戦止まりに終わり、
その後は折り合い難などもあり長いトンネルに迷い込んだ。

そんな中でのシンガポールでの勝利の凱歌。
息を吹き返した・・そんな表現では足りない、大きな大きな勝利だった。
待ちわびたGIのタイトル。
それも過酷なアウェーの地で手にすることができた。
大敗が続いた頃は、まさかこんな日がくるとは思えなかった。

思えばこの世代は「復活の世代」でもある。
ノド鳴りを患い、長く不本意な競馬が続いたダイワメジャー、
3歳秋、馬体減に苦しみ自慢の切れ味を失ったハーツクライ、
苦手なコース・距離でまったく結果が出ず、
それでも淀のマイルでデュランダル以下を一蹴したハットトリック・・
苦難を乗り越えられる力が、彼らには宿っているようだ。

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この秋は、62kgを背負いながら2着に踏ん張った札幌日経OPを筆頭に、
一度も掲示板を外さない堅実なレースを続けている。
いかにもコスモバルクらしくない、好ましい傾向ではあるのだが、
その一方で存在感がやや薄れているのも事実。
ディープインパクトと最後の対戦となる有馬記念で、
スポットライトを密かに狙う。