■【競馬ダイジェスト@9月24日】
■物議を醸す決断−ドリームパスポートは横山典弘で菊へ。

神戸新聞杯を勝ったドリームパスポートは、
鞍上を横山典弘にスイッチして最後の一冠に向かう。
皐月賞2着、日本ダービー3着の実績。
そしてメイショウサムソンとの対戦成績3勝3敗というキャリアからも、
「打倒二冠馬」を期待される最右翼の存在であることは間違いない。

高田潤を降ろすことについては、上記リンクで見解を示した通り。
ヤネの経験値と騎乗馬の力、そして舞台の重要性。
それを指揮官・松田博資師があまりにも不釣合いだと判断したということ。
場合によってはナリタトップロードと渡辺薫彦のように、
苦難の末にクラシックを獲るという稀有なサクセスストーリーも存在するが、
実際に渡辺も後に降板させられる時期があり、
どうしても陣営としては「打てる手は打ちたい」という心境に迫られる。
松田博師の「ノリなら負けても納得のいく競馬をしてくれるやろ」
というコメントがすべてを集約している。
見え隠れしているのは「高田を乗せ続けて負けたら悔いが残る」という本音。

乗り替わりのジャッジは決して非情ではない。
「勝つために、打てる手は打つ」という信念の表れである。
宿敵の三冠阻止、そして菊の大輪を咲かせるために・・
トライアルを勝った騎手から手綱を譲り受ける横山典が果たすべき責任は、大きい。

□ドリパス、サムソンと最終決戦…関西では全て先着