「マイルール」改正第1週目。
馬券を買ったのはセントウルSのみだったが、
それが的中馬券をみすみす放棄するような最悪の結果に・・
だけど金額的な傷は浅い。現状はこのスタイルがよさそうだ。

9/10(日)
◇中京11R セントウルS
1着▲シーイズトウショウ――55池添謙一
2着△テイクオーバーターゲット――59J.フォード
3着☆ネイティヴハート―――57内田博幸
・・・・・・
4着◎リミットレスビッド――57岩田康誠
6着△サチノスイーティー――53鈴来直人
8着○ゴールデンキャスト――57小牧太
16着・・ロードアルティマ―――57武豊

≪回顧≫
結局▲シーイズトウショウは10キロの馬体減だったが、
びっしり調教をやられてのもので、
細くなった体を維持するのが精一杯、みたいな状態ではなかった。
だからいつも通り、いやいつも以上の強さを見せることができたのだろう。
池添謙一もコメントしていたように、
直前の大雨が大外枠をアドバンテージに変えたのも大きかった。
いわゆる「勝つときはすべてがうまくいく」というやつ。

これで重賞は5勝目だそうで。
デビューからずっと一線級で走り続け、この日が35戦目。
長いスランプに陥ることなく、
特に1200m戦ではほとんど崩れることなく堅実に走り続けている。
こうなると悲願のGIを獲らせてあげたいが、
中2週で臨むであろうスプリンターズSは激走の反動が懸念される。
逆転で初代サマースプリントシリーズ女王に輝いた代償は大きくなりそう。

===
2着は△テイクオーバーターゲット
テンのハナ争いを涼しげに追走し、
他の先行勢が早々と脱落し一度は完全に先頭に立った。
圧倒的な強さを見せた勝ち馬にはあっさり交わされたものの、
それ以外の追撃は振り切って連対を確保。
強豪の秘める底力は十分に見せた。
ただ、こちらもどうやら坂はあまり得意じゃない模様。
コース替わりでどこまで頑張れるだろうか。

惜しかったのは3着☆ネイティヴハート
あと少しでスプリンターズSの出走権を得られたのだが・・
時計のかかる馬場に様変わりしたのは好材料かと思ったが、
鞍上の内田博幸は突然の雨に恨み節。
オーシャンSを勝って高松宮記念でも5着に入った馬が、
直近のステップで惜敗したせいでGIに出られない事実を納得するのは難しい。
こういう事例が起こる度に「何とかならんのか」と思わされる。

好発を切った◎リミットレスビッドは好位を追走。
うまくレースを運んだが、積極的に行った分末脚が甘くなった。
前に行った馬を捕まえられなかったのだから、つまりは完全な力負け。

△サチノスイーティーは控える競馬で上位に肉薄。
やはりハナに拘る必要はないようだ。別定戦で収穫ある一戦だった。
内枠の○ゴールデンキャストにとっては雨に祟られたのが痛恨。
出脚がつかず、見せ場もないままに終わってしまった。
これまで楽な競馬しか経験できていないロードアルティマにとっては、
こういう戦況はひとたまりもなかっただろう。
【投資:2500円 回収:0円】


◇中山11R 京成杯オータムH
1着・・ステキシンスケクン――54後藤浩輝
2着○カンファーベスト―――57江田照男
3着・・マイネルスケルツィ――54柴田善臣
・・・・・・
4着☆ローエングリン――――58田中勝春
5着△マイネルモルゲン―――57.5吉田隼人
6着・・マイネサマンサ――――55安藤勝己
7着△サイドワインダー―――57.5長谷川浩大
9着・・ペールギュント――――55蛯名正義
10着・・フォーカルポイント――55吉田豊
12着▲ワディラム――――――53中舘英二
14着◎インセンティブガイ――57横山典弘

≪回顧≫
3歳馬ステキシンスケクンがスピードに任せて開幕週の馬場を逃げ切り。
兼ね合いが心配されたストーミーカフェが競ってこない展開も味方し、
前半800m45.3秒とハイペースながら自分の形に持ち込んだ。
最後はうまくインを突いたカンファーベストの猛追を受けたが、
何とか振り切ってゴールイン。

2着○カンファーベストは完全に配置転換が奏功。
マイル戦で立ち回りの巧さと堅実さが蘇った。
マイネルスケルツィにとっては外枠がしんどかったはず。
それでも序盤からうまく流れに乗ったあたりセンスを感じる。

☆ローエングリンは復活へ向け試行錯誤の時期なのだろうが、
中山の開幕週でアレをやられては馬券を持っているほうはたまったもんじゃないだろう。
シンガリ人気にまで評価を下げた△サイドワインダーは一瞬、勢いを感じさせた。
ペールギュントは中山の開幕週で期待を寄せるような馬じゃないはず。
府中専用機と化しつつあるフォーカルポイントは叩かれて次が楽しみ。
好位に付けた▲ワディラムは早々と脱落。

◎インセンティブガイは要するにこういう馬なんでしょう。
予想だけとはいえ、厚い印を打ちながらイヤな予感は漂っていた。
序盤から少し行きたがり、終始チグハグな競馬。
1番人気になった途端、この豪快な負けっぷり。
まさにインセンティブガイ・クオリティといった感じ。


9/9(土)
◇中京11R 朝日チャレンジC
1着☆トリリオンカット―――56和田竜二
2着○コンゴウリキシオー――58岩田康誠
3着◎ケイアイガード――――57池添謙一
・・・・・・
4着▲スズカフェニックス――56武豊
6着・・ブラックタイド――――57幸英明

≪回顧≫
GIのステップレースが続く中京競馬場。
「いい馬場で」という主催者の意識はやはり強く、
開幕週は案の定、高速決着のレースが相次いだ。
メインの朝日チャレンジCもその例に漏れず。
先行争いも激しくなり、
勝ち時計は1:57.4とレコードから0.1秒差の好時計で決まった。

激流が☆トリリオンカットに味方した。
一瞬の切れ味ではどうしても見劣るだけに、
平均的なラップで流れたペースで渋太く脚を伸ばし重賞制覇。
先行馬は必ずしもスローペースが望ましいわけではない、という好例だろう。
鞍上の和田竜二は夏の勢いをそのままにグッジョブ。
朝日チャレンジCでは03年にアラタマインディで2着があったが、
当時も単勝10番人気での健闘だった。

○コンゴウリキシオーはメジロマイヤーからハナを奪った後、
さらにタイガーカフェからプレッシャーをかけられる厳しい展開。
それでもクビ差の2着まで踏ん張った。
58キロでこれだけ粘れば上出来だが、
勝ち馬も含めて今後しばらくは出番がなさそう。
どうしても瞬発力で優るメンバーとの戦いになると苦戦は必至。

どうやら◎ケイアイガードは久しぶりに気分が向いた模様。
直線では空いたインを突いて、鋭い末脚を見せた。
先行してはメリハリのないレースが続いただけに、
ある程度タメたほうがいいのかも。
これで当分はまた凡走が続くのかな・・と思いながら、
レクレドールにしてもヴィータローザにしても、
「ムラ馬」のレッテルを貼った面々が汚名返上に成功しているだけに、
次走にも注目しておきたい。

▲スズカフェニックスの武豊はインの後方で直線勝負にかけた。
あれは鞍上が「ちょっと力が足りない」と判断したときの乗り方。
単勝2番人気だったとはいえ、
当事者の手応えとしてはあくまで「格下」という立場だったか。
上がり3Fはメンバー最速だけに、自己条件戦なら次は負けられない。

復活の気配をにわかに感じさせたのがブラックタイド
無難に外を回るレースで、直線も大外一気では開幕週で届くはずもない。
それでも、長くいい脚を使って0.5秒差ならまずまず。
マイナス12キロと馬体が絞れてきたのも好材料。
もっと追えるジョッキー、それこそ岩田康誠あたりに手が替われば、
どこかで一発があっていい。
そもそも今回、武豊を確保することはできなかったのかと思ったりするけど。