日本代表1−4ブラジル代表
何てことのない完敗だった。
この3試合の中で一番よかった、そんなことさえ言えない。
1−1くらいの好勝負には持ち込むだろうだなんて・・甘かった。
「勝ってほしい」なんて感情は捨て、
できるだけ悲観的かつ客観的に日本代表のことを見ていたつもりだったが、
それでもまだ楽観的で、希望的観測が混在していたようだ。
・・恥ずかしいことだ。

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□W杯日本代表 その目は赤かった…中田選手のW杯終わる
中田英寿はイチローになれなかったとか。
孤高のスタイルを貫き通した中田は真のリーダーではなかったのか・・
むしろ問題は周囲にあったのでは。
あくまでストイックな姿勢を崩さない(とされる)中田をチームメイトが煙たがることが、
「ワールドカップで勝つこと」を放棄していることのようにさえ思うのは自分だけだろうか。
イチローの周囲には、その張り詰めた空気を吸収しようとする動きがあったことを忘れてはならない。
ともすればイチローだって、一匹狼で終わってしまう可能性があったのは確かだろう。
それを救ったのは間違いなく、チーム全体の「理解」だった。

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あちこちで見かけた言い回し。
「WBCの再現なるか(もしくは、再現ならず)」は的外れもいいところだろう。
崖っぷちの状況下にあるという意味では一見、共通する部分があるかに思えるが、
野球とサッカーでは日本が置かれている立場というものが大きく違う。
優勝候補の一角であったWBCに対し、
ワールドカップでの目標はあくまで決勝トーナメント出場。
WBCでの逆襲劇は確固たるチーム力による産物であって、
それがサッカー日本代表において備わっていたかというと甚だ疑問である。
「奇跡は、力を持っている者のみが起こせる」。
サッカー日本代表はそれを教えてくれた。