◇東京11R エプソムC
1着・・トップガンジョー―――57後藤浩輝
2着○グラスボンバー――――57勝浦正樹
3着◇マチカネキララ――――57横山典弘
・・・・・・
4着・・デアリングハート―――55藤田伸二
5着△ニシノデュー―――――57吉田豊
8着△サイドワインダー―――58四位洋文
11着・・クラフトワーク――――57安藤勝己
12着▲カナハラドラゴン―――57大西直宏
16着◎ダンスインザモア―――57木幡初広

≪回顧≫
東京競馬場は午前中から雨。
◇マチカネキララにとっては未知の条件となったが、
最終的に単勝1.6倍と一本被りの人気を背負うこととなった。
道中は5、6番手のインコース。
「絶好位」から競馬を進め、坂下までは持ったままの手応え。
これなら楽勝か・・そんな雰囲気さえ感じさせたが、
先頭に躍り出てからの踏ん張りが利かなかった。
ラスト1Fが13.2秒かかるせめぎ合いで、
先にトップガンジョーの強襲に屈すると、
さらに外から脚を伸ばしたグラスボンバーにも差され連対圏内からも脱落。
馬場コンディションだけでなく、
展開面でも不慣れな戦局となった今回は仕方ない敗戦だったのではないだろうか。

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勝ったのは7番人気のトップガンジョー
折り合い面を考えると、広いコースではマイル戦がベストかと思われたが、
気分よく好位を追走すると早め進出から押し切った。
使える脚が一瞬、というイメージがあるが東京はこれで3勝目。
今後は恐らく関屋記念あたりが目標になるのだろうが、
こちらも勝ち鞍のあるコース。引き続き要注目だろう。

2着○グラスボンバーは2走目できっちり良化を示した。
上がりのかかる競馬になったのも味方した感じ。
こちらは七夕賞あたりに向かえば上位と見なせそう。
やや距離が長そうだったデアリングハートがゴール前までよく粘った。
阪神牝馬Sでシンガリ負けを喫した際は目も向けられないような状況だったが、
3回使われてだいぶ持ち直してきた。

直線勝負に徹した面々は見せ場なく終わった。
クラフトワークはまだ復調途上なのだろう。
いいところなく11着と大敗に終わった。
△サイドワインダーも休み明けではこんなもんか。
▲カナハラドラゴンはこういう馬場はダメかも。
積極的にハナを切った△ニシノデューが5着に粘ったのを見ても、
「こういう馬場では追い込みは利かないと思った」
という後藤浩輝の見解がそのまま勝敗を分けたと言えよう。

道悪適性には定評のあった◎ダンスインザモアはまったく動けず終了。
確かにスタートでもやや後手を踏んでしまったが、
4角手前で早くも鞍上の手が動いてしまっていたように力を出し切れず。
木幡初広は馬場を敗因に挙げていたように、
重賞クラスだと良馬場のほうが互角に渡り合えるということなのかもしれない。
【投資:2500円 回収:0円】


◇中京11R CBC賞
1着▲シーイズトウショウ――57池添謙一
2着◎ワイルドシャウト―――56岩田康誠
3着・・リミットレスビッド――58武豊
・・・・・・
5着・・シンボリエスケープ――55蛯名正義
8着○アグネスラズベリ―――54本田優
12着☆ホーマンアピール―――53渡辺薫彦
14着・・ウインレジェンド―――51赤木高太郎
16着・・テイエムチュラサン――52田嶋翔

≪回顧≫
未だに衰えを知らない「スティルインラブ世代」。
▲シーイズトウショウが事実上のトップハンデ57キロを克服し、
4年連続の重賞制覇を達成した。
テイエムチュラサンとギャラントアローの逃げ争いを見る形で、序盤から好位を追走。
前が力尽きると直線半ばで先頭に立ち、
馬場の内から脚を伸ばすワイルドシャウトと外から迫り来るリミットレスビッドを完封してみせた。
昨年もテレビ愛知オープンで57キロを克服したが、
この時期は本当に充実感を漂わせたレースを見せる。
恐らく次は函館スプリントS3連覇を目指すことになるのだろうが、
きょうのレースぶりを見る限り快挙達成の可能性は高いと言えるかもしれない。

2着◎ワイルドシャウトはこちらの期待通りにレースを運んでくれた。
勝ち馬と同じようなポジションから馬場の真ん中を通ってコーナーをクリア。
コーナーワークで稼いだ距離を保とうとしたのだが・・
外から力強く脚を伸ばしたシーイズトウショウには完敗。
とはいえ、初めての重賞でハンデ56キロを背負って連対を確保したのなら上等だろう。
リミットレスビッドはこの馬場での58キロが心配されたが、
行き脚もしっかりした末脚。3着なら力を出し切れたのではないだろうか。
逆に序盤から追走に余裕がなかったのが人気の○アグネスラズベリ
ここ2戦、1400m→1600mを使われてきた影響かというよりは、
やはり渋った馬場がダッシュ力に影響してしまった模様。
強行軍でGIを使った後遺症も、少なからずあっただろう。

ハンデ戦で軽量馬の台頭も期待されたが、終わってみれば実績馬による決着。
また、言われていたほど外差しがバシバシ決まるということもなく、
極端に悪くなった馬場を避けた、実力ある先行馬が貫禄を見せた。
こういうハンデ戦のG3なんて滅多に当たらないだけに、けっこううれしいかも。
【投資:2200円 回収:8800円馬連▲◎2200円×400


◇中京12R 4歳上1000万下
1着・・マヤノポペット――――57秋山真一郎
2着△サテライトキャノン――57幸英明
3着△ゲイリーリボルバー――57安部幸夫
・・・・・・
4着△カミノヤマボーイ―――57福永祐一
5着○ヤマノサップ―――――57柴山雄一
6着◎アグネスクラウン―――57岩田康誠
8着◇ウインプログレス―――57武豊
12着☆ウェディングマター――57赤木高太郎
13着▲シュンサイ――――――57和田竜二

≪回顧≫
△サテライトキャノンがハナを切ったが、3角手前からマクり合戦。
人気の一角◎アグネスクラウンが積極的に動いていったわけだが、
直線半ばで勢いがなくなり失速。
一旦はサテライトキャノンが安全圏に入ったかのように思われたが、
一完歩ずつ差を詰めるマヤノポペットがゴール前で捕まえた。
昇級・距離延長ということで人気はなかったが、鮮やかな末脚だった。
【投資:2200円 回収:0円】