◇中京11R 高松宮記念
1着・・オレハマッテルゼ―――57柴田善臣
2着・・ラインクラフト――――55福永祐一
3着○シーイズトウショウ――55池添謙一
・・・・・・
6着◎シンボリグラン――――57M.デムーロ
7着▲リミットレスビッド――57田中勝春
10着☆カネツテンビー――――55江田照男
12着△ギャラントアロー―――57幸英明
13着△マルカキセキ―――――57吉田稔

≪回顧≫
電撃6F戦でオレハマッテルゼの才能が見事に開花!
これまで1400〜1600mで詰めの甘さを見せてきたが、
重賞初挑戦の京王杯SCで2着に健闘するなど、
素質の高さは証明していた。
レースでのテンの速さからも、
1200mの流れへの対応は十分に可能だと思われたが、まさにその通り。
前半600mが33.7秒とそれほど速くなかったのも味方したが、
ほぼ持ったまま好位を確保。
抜群の手応えを保ったまま直線に向いてきた。
残り200m地点で馬群のスキを縫い、先頭に躍り出た。
ここ2走も一旦は先頭に立ちながら勝利を逃してきたが、
この日のオレハマッテルゼはひと味違った。
外からラインクラフトの猛追を受けたが、クビ差しのぎ切ってゴール。
初重賞制覇をGIで飾り、
主役不在の短距離路線の中心へと名乗りを上げることとなった。

管理する音無秀孝師は、意外にもこれがGI初制覇。
すでに栗東を代表する名門へと発展しながら、
これまで大舞台に縁がなかった。厩舎にとっても待ちわびたGIだった。
そして鞍上の柴田善臣も丸6年ぶりのGI制覇。
あのキングヘイローによる、このレースの勝利以来である。
騎手にとっても、待ちわびたGIだった。

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2着ラインクラフトはさすがの一語に尽きる。
復帰の予定を前倒しにして臨んだGIで、
外から差して勝ち馬をクビ差まで追い詰めたのだから・・
変則二冠牝馬健在である。
ヴィクトリアマイルへ向けて上々の初戦だったとは思うが、
仕上がり途上での激走が後に響かなければいいのだが。
○シーイズトウショウはこれが最後のGIチャンスだったかも。
約2馬身差をつけられての3着は完敗だったが、
「スティル、グルーヴ世代」の6歳牝馬はまだまだ元気。
人気の◎シンボリグランは前走に続き位置取りが悪く6着。