スティルインラブの引退式に行ってきました。
しかし、別れを告げるにはあまりにも寒すぎた。
スティルインラブがパドックに姿を現したときも、雪が降っていた。

秋華賞のゼッケン「17」をつけて登場したスティルインラブ。
さすがに現役を退いたとあって、馬体は明らかに余裕残し。
だが、ふっくらした馬体がプレッシャーからの解放を物語っていたようで、
何だかリラックスしているように見えた気がする。
幸さんを乗せてからもパドックを周回し、いよいよ本馬場入場。
GIの本馬場入場BGMに乗せて、芝コースへ下り立った。
いったん4角のポケットまで退き、最後のキャンターへ差し掛かった。
「あの時、先頭に立っていたのはマイネサマンサでした。
2番手にピースオブワールド、ヤマカツリリーが並び、
外から追い込んできたのが、アドマイヤグルーヴとスティルインラブでした」。

「スティルインラブが先頭に立つ、アドマイヤグルーヴが迫る!
スティルインラブが粘り込んで今、ゴールインです!!」。


最後のキャンターに合わせて、あの秋華賞の回想実況がアナウンスされた。
その瞬間、当時の感動が蘇り思わず涙ぐんでしまった。
泣かせる演出してくれるやん・・
いつの間にか雪も止んでいた。

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引退式では4歳以降のことは「なかったこと」になっていた(笑
回顧VTRでも一切、出てこないし。
そうせざるを得なかった晩年の低迷ぶりは本当に残念。
それでも三冠牝馬であることに違いはない。
引退式を行える馬が、1年に何頭いることか。
自分が最も好きになれた馬が、その中の1頭になれたことは素晴らしいことだ。
改めてそう思った。

それにしても、引退式ってなかなかいい催しじゃないか。
キャップは即配布終了になったようで安心。
開門前から並んでくれる熱いファンがいたこともうれしかった。
ターフィーショップでもスティルインラブが主役。
きょうだけはディープインパクトのワゴンもちょっと隅に。
記念グッズが売っていて、特製のビニール袋に包装してもらえた模様。
まあ、何も欲しいものはなかったのですが(笑
他にも「スティルインラブにメッセージを!」というコーナーも設置されており、
「カッコ悪ぅ・・」と思いながらついつい書いてしまいました^^;

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スティルインラブは生まれ故郷の下河辺牧場に帰り、繁殖生活に入る。
喜びと感動を心から分かち合えた、最愛の馬。
もうこんな存在になりうる馬は現れないかもしれないな。
何度でも言わせてもらおう、本当にありがとう。